先日、「ふれる。」という映画を見てきました。
・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
・心が叫びたがってるんだ。
・空の青さを知る人よ
などのメインスタッフが再集結して
作った新作アニメ映画です。
これ、コンテンツビジネスの凄く重要な
ヒントがあったのでご紹介しますね。
※ストーリーの超ネタバレがあるので要注意!
ふれるは3人のキャラをメインに展開する物語です。
彼らは同じ島で育った幼馴染。
上京しても、3人で共同生活を続けます。
そんな彼らには、ある1つの秘密がありました。
「ふれる」という、犬のような
うりぼーのようなイノシシのような
ハリネズミのようなマリモのような
謎の生物に触れると、
「お互いの考えや気持ちが分かる」
というものです。
その力により3人はお互いの本心を知ってきました。
ふれるが伝えてくれる分には、
3人はとても善良な人間。
悪いことは全然考えない、
とても信頼できる間柄でした。
しかし、中盤からふれるの新しい真実が判明します。
実はこの謎の生き物、揉め事になる
面倒な情報はすべてカットしていたのです。
たとえば恨み、妬み、怒りなどは一切伝えず、
尊敬、喜び、感謝だけ伝えているんです。
当人たちからすれば、
自分はネガティブな情動を抱えているのに、
他の2人はまったく気付いてくれない。
むしろポジティブな気持ちしか持っていない。
自分は汚い心を持っているし、
それが相手にも伝わっているはずなのに、
みんなはキレイな心しか持っていない。
そんなすれ違いもあって、
3人の仲には亀裂が入っていったのです。
後半では一転して、3人の間で敵意や害意の
ぶつけ合いが始まります。
いままで、ふれるが伝えてこなかった気持ちです。
そんな汚い罵り合いをした末に、
3人の関係はどうなっていくのか…
という感じで物語は展開していきます。
ここで私の感じたことが1つあります。
ふれるが伝えていたポジティブな気持ちは、
それだけだと彼らの本心とは言えません。
しかし後半でお互いがぶつけ合った
"ネガティブな情動"というのも、
それだけでは本心ではないんです。
私たちは1つの出来事に対しても、
ポジティブな気持ちとネガティブな気持ちを
両方同時に感じたりします。
どちらか一方だけでは、自分の気持ちを
正直に伝えられません。
もっと言うと、
喜び、悲しみ、怒り、不安といった情動は、
あくまで表面的な反応。
どれも"本心・本音"とは別なんです。
というのも、情動は私たちの思考から生まれます。
その思考は、人それぞれ違います。
たとえば、私がすごく不安に思うことを、
あなたは何にも感じないかもしれないし、
あなたが一生恨むほど怒ってしまうことに、
私は何とも思わないかもしれません。
それは「人生で何を大切にしているか」という
価値観が、私とあなたの間で違うからです。
節約・貯金が命の人にとって、
買い物でお金を消費することは恐怖でしょうが、
快楽主義の人にとっては、お酒や夜遊びで
浪費することは楽しみなんです。
このように、私たちの思考や価値観を元に、
情動って生まれてきます。
だから情動は、私たちが本当のところは
何を思っているのかを知る、
とても重要なヒントになります。
そこに私たちの価値観、正義感、信念って
眠っているわけです。
こういう本当の価値観って、
普通に生きていても認識しづらいもの。
日ごろ私たちが何を感じていて、
何に怒っていて、何が本心なのかって、
分かっているようでよく分かっていません。
なんでお金を稼ぎたいのか?も、
なんで自由になりたいのか?も、
なんでコンテンツビジネスをやっているのか?も、
"何となく"なことが多いんです。
そんな自分を知るためには、
何があると嬉しくて、喜んで、感謝して、
何があると怒って、悲しんで、恨むのかを、
掘り下げていく必要があります。
ポジティブもネガティブも、
どっちも見つめないといけないんです。
その奥に本心は隠れています。
逆に、ポジティブかネガティブ、
どっちか片方しか見つめていないと、
自分の本音すら見えなくなるんです。
成功法則や自己啓発でも、
「ネガティブ思考はやめましょう」
「ポジティブ思考になりましょう」
という教えはたくさん出てきます。
私もビジネスにおいて、ネガティブ思考は
論外だと思っていました。
起業家なんだからポジティブ思考で当然だ、と。
でも無理にポジティブ思考にすると、
自分のことも他人のことも、50%しか
理解できないことになります。
そうして自己理解をしないと、
コンテンツビジネスでも自分の軸が作れなくて
何となくのノウハウ発信になってしまったり、
ただ情報をまとめたコンテンツを作りがちです。
いまはノウハウや情報だけで稼ぐのは厳しく、
人柄(キャラクター)が必要になる、
ということは何度も言ってきました。
が、人柄を顧客へ伝えるには、まず私たちが
自己理解をしておく必要があります。
※そのためコンテンツビジネス教材Harvestでも、
自己理解ワークを詳しくご紹介しました。
ところが普段、
Xやメルマガで情報発信をすると、
ポジティブな気持ちばかり
描写しがちになります。
特に男性はそうです。
男は、
「自分の情動を知られる=自分の弱点を知られる」
という思い込みやすい生き物です。
だから、自分を強く見せるポジティブな情動は
ともかく、弱みを見せるのはとても苦手です。
そこから機械的で無機質なライティングになりがちです。
でも、あなたという人間を表現し、
人柄で勝負するには、ネガティブな
気持ちも必要になります。
ポジティブもネガティブも描写するので、
「あなた」がちゃんと伝わっていくんです。
そしてあなたのコンセプトも見えてきます。
逆に、情動にフタをするとキャラクターが上手く
伝わりませんし、どうしても浅いコンセプトを
設定してしまいがちです。
すると、あなたも熱意をこめて発信できないし、
読み手にもイマイチ響かなくなります。
そこで、
「本当の自分」って何なのか?
自分は何で情動が揺さぶられるのか?
情動が揺さぶられるのはなぜなのか?
ネガティブな気持ちにフタをし過ぎていないか?
一度、掘り下げてみてください。
発信にグッと深みが出ます。


